当社は今年創業より40期を迎えましたが、数年前からお客さまである農業用ビニールハウスメーカーさんが年々自社在庫を減らされるのに伴い、当社も出荷パーツの細分化が進んでいました。当社製品は規格サイズの違いも含めて1500種類以上もありますので、限られた敷地内に置ける在庫量も限界を迎えていました。そこでこの節目を機に新社屋と新倉庫の建設を決断しました。

ニチユ三菱さんとは2004年に当社第2工場が完成した時に、新規でフォークリフトの営業に来られて以来のお付き合いで、フォークリフトの実力は十分に理解していましたが、今回は社運をかけての大規模な事業ですので、「自動倉庫の方は大丈夫だろうか？」と不安もありました。そこで、現場担当者数名と一緒にニチユ三菱京都工場を訪問し、現地で開発担当者さんの丁寧な説明を受け、また納入実績も知り、安心して商談に入りました。

計画段階から物流のプロとしてきめ細かいご提案をいただき、当社の要望をほぼ満たしていただいたことに感謝しています。自動倉庫もそうですが、物流管理システムのロジナビも社員は初めての経験でしたが、操作指導やアフターサービスもきめ細かくやっていただき、ニチユ三菱さんにお任せしてよかったと思っています。今後も物流業界の最新情報を提供していただき、その変化に対応できる物流のプロの提案に大いに期待しています。

自動倉庫に関しては2社の相見積もりでした。僕が図面を描いて、当社にあった移動棚をベースに「1000パレット収容したい」と両社に持ちかけました。ニチユ三菱さんはダブルリーチ式で800超パレット、A社は標準倉庫の600超パレットで提案されました。また、当社の製品は重量物（平均1トン／パレット）が多いので、作業スピードよりも安全面が重視されます。その点でも最善を尽くして頂いたのがニチユ三菱さんでした。結局、収容パレット数の差もありましたが、当社の要望に対する理解力と提案力の差が決め手となりましたね。

ニチユ三菱さんからは「ロジナビ」も同時にご提案いただきました。それまで当社の入出庫現場はほとんどがアナログ作業で、製品には似たような名前や規格サイズが多いので、作業員の思い込みによる出荷ミスがどうしても出ていました。チェック機能を増やせば作業者に負荷がかかるので、「やっぱり機械に頼るしかないな」となってシステム導入に踏み切りました。

おかげさまで出荷精度が格段に向上し、人的にも時間的にも省力化が図れ、ピッキングに集中できる環境ができました。現在はまだ8割程度で、フル稼働はシステム調整も併せて6月末を予定していますが、その時点で効率化の具体的な数値が出ますので楽しみにしています。